2024年9月に建物の名前が変更されて以降、ヨドバシカメラマルチメディア池袋の開業に向けた工事が進んでいると思われる、ヨドバシHD池袋ビル。
主に建物南側に入居する西武池袋本店は、フロアリニューアルオープンが進んでいて、2026年5月時点で地下2階から地上6階までがオープンしています。一部には工事中区画や仮設店舗営業なども残るものの、昨年11月のフロアオープン時に比べると大部分のショップが揃ったといえます。残るフロアは7階と8階、それに地下2階の北寄りの区画になり、7,8階はファッションの他にそれぞれ、催事場、ライフスタイル雑貨がおかれることが予定されています。地下2階はデパ地下お惣菜エリアに並んで、生鮮食品売り場がリニューアルオープンすることが告知されています。
一方で、西武池袋本店入居エリア以外には、ヨドバシカメラ、石井スポーツなどが入居するとみられていますが、このヨドバシ区画に具体的に何がどれくらいの面積で入るのか、いつ開業するのかは、まだわかっていません。
今回はそんな改装工事が進む、ヨドバシHD池袋ビル・2026年4・5月の出来事と今の様子を、みなさんが投稿されたSNAP!を引用しながら見ていきます。
西武池袋本店エリア
ルイ・ヴィトン新店舗移転
直近の出来事で一番大きかったのは、ルイ・ヴィトンの新店舗オープンだと思います。本館北ゾーン目白通りに面した区画に2階建てのメゾネットタイプで構えていた店舗から、2025年2月に、本館南側の旧アインズ&トルペ跡の仮設店舗に移動。この時は、「ルイ・ヴィトンは元の位置に残るのかと思っていた」「一旦移転して元の位置に戻るのでは」と驚きの声や戸惑いの声が聞かれました。
西武池袋本店の1階が見えてきた! 【ルイ・ヴィトンは中央8付近】で書いた通りに、4月25日(土)にルイ・ヴィトンが本店舗に移転開業しました。1年2ヶ月にわたり、改装問題の象徴として取り上げられてきたこの話題も、ついに幕引きとなりました。
ちなみに、4月24日(金)の夕方まで使っていた仮設店舗を次の日に見に行くと、朝までにルイ・ヴィトン仕様のラッピングは全て剥がされ、看板にもシートが貼られていました。ちなみに、この区画はこれまで本館の隣に接していながら、1階での連絡はありませんでした。ちょうど隣接する本館側の区画が車寄せとして使われていたからだと考えられます。しかし、今回の改装工事に伴って車寄せは廃止され、西武池袋本店の新生メインエントランスがこの場所にできると見られています。この区画にはメインエントランスホールから新たに建物内の接続ができる模様で、今後何が入るのかが注目されます。
メインエントランス一部開通
前述のとおり、新たなメインエントランスとなるのではないかと思われているのが、旧車寄せ口。ザ・ロウが今年の3月にオープンして以来、ホールの一部分が見えていたものの、明治通りには通じておらず、出入り口ではありませんでした。しかし、5月上旬にホールと明治通りが突如開通し、出入り口としての機能を持つようになりました。ドアには重厚感のある茶色フレームの自動ドアが導入されているのが見える一方で、明治通りから見える外観は以前のままでした。
おそらくこの部分がプレスリリースなどで見る、金色の装飾があしらわれたエントランスになると思われており、今後外側の見た目にも手が加えられていくものだと思われます。ここに限らず、地下1階コンコース・クラブオンゲート付近や、1階の西武池袋線改札側の入り口(旧・1階中央口)なども看板・外装は仮のものが用いられており、外装工事を後回しにし、内装工事・ショップオープンを優先させる方針が読み取れます。
プラチナサロンオープン
そして最も直近のニュースとして、改装工事で休止していたプラチナサロンが再開されるそうです。もともとプラチナサロンは5階A通り11番地付近にありましたが、改装後は1フロア下がった4階に移動するそうです。なお5階にはVIP特別室がオープンしたとの情報もあり、強化しているラグジュアリ路線にふさわしいハードが徐々に出揃ってきている印象です。
今後の動き
西武池袋本店関連区画では、今後7, 8階のオープンが大きなイベントとなりそうです。特に8階には、ファッションと並んでライフスタイル雑貨が予定されており、メンズ&レディースのインターナショナルブティックが大部分を占める中層階とは少し違ったフロアになる可能性があります。合わせて7階には催事場が復活します。西武の催事がどのような形で帰ってくるのか、こちらも注目です。
グランドオープン時期は公式には発表されていませんが、一般向けの広報としては今年秋頃を案内しているようです。一方で、年内ギリギリまでかかるという見方の報道もあり、正確な時期は依然見通せません。
ヨドバシカメラ区画
ヨドバシ区画には、改装を経てオープンしたフロアは未だなく、内部の進行状況は読めないのですが、4月・5月にはいくつかの目に見える変化も確認されました。
グリルピア池袋オープン
4月25日(土)、9階屋上(旧・食と緑の空中庭園)に都市型BBQ施設のグリルピア ヨドバシ池袋(GrillPia)がオープンしました。ソファーとガスグリルを備えたラグジュアリー席と炭火と机のカジュアル席の合計573席の屋上バーベキュー施設です。予約食材もありますが、食材の持ち込みも可能で、席代の1人2,000円〜という価格設定は、立地(駅直結)・利便性(後片付け等込み)を考えれば、良心的な価格設定と言えるのではないでしょうか。
運営会社は株式会社タイシステム。スーパーロピアなどの親会社OICグループ傘下で、池袋の他にも、グリルピア ヨドバシ博多・平塚・リンクス梅田・AQUA CITY ODAIBAなどを展開しています。プレスリリースでは、
飲食施設としての利用にとどまらず、音楽イベントやスポーツ観戦、地域コミュニティーとの連携による催しなど、多目的な活用も見据えております
としており、今後BBQエリア周辺を含めた屋上全体の活用にも期待が集まります。
同じ屋上にはクラブミュージックをデイタイムから本気で楽しめる新感覚ルーフトップベニューをコンセプトとして掲げる、YODO GROOVE(ヨド・グルーヴ)というものの誕生も宣言されており、エリア的な棲み分けや両者の関係性は若干不透明ですが、いずれにしても9階屋上が今後も活用されていくことには間違いはなさそうです。
ちなみに、改装前の食と緑の空中庭園の目玉の一つであった、モネの池やその奥にあった伏見稲荷神社は残っていました。以前のように花が咲き誇った景色は見れなくなりましたが、当面の間はアクセスできそうです。
ダイニングパーク池袋
ヨドバシ区画の中では唯一、改装工事期間を通じて長期の全面閉鎖を伴っていないフロアである、8階レストラン街ダイニングパーク池袋にも大きな変化がありました。これまでも数日間の区画閉鎖で通路の床材・天井材を張り替えたり、トイレ・喫煙室を移設したりと改装による変化が定期的に確認されていたエリアではありましたが、今回新たにホールのようなものの一部が解放されたそうです。西武池袋本店区画との間に現れたこの空間は、ダイニングパーク池袋の新たな装いの一旦をのぞかせているように思えます。
外装工事や変化
看板や垂れ幕広告などを含め、外観に大きな変化はありませんが、ウォールグリーンの一部が剥がされていたり、一部の庇(ひさし)・シートが剥がされたりといった小さな変化は断続的に確認されています。ちなみに西武池袋本店の外観の特徴的なアーチシェイプは、パネルのように見えて、実はシートみたいです。一時期、アーチの一部が巻かれている姿が確認されていました。

他にも西武池袋線1階改札正面の旧池袋駅東口コンコース口(プレステージブティック口・旧北ゾーン3番地)の印象的な水玉模様の外装に、何らかの目印なのであろうマスキングテープが貼られていたり、今までシャッターが閉められたまま特に手がつけられていなかった、地下1階北口(地下1階中央コンコース口・旧北ゾーン2番地)に工事用仮囲いが設置されて中からはつり音が聞こえるようになったりしています。細かなところで着実に動きがみえると表現するのが一番肌間にあっていると言えるのかもしれません。
エレベータの更新
昨年11月に、西武池袋本店の1階フレグランスコーナーがオープンした際に、中央エスカレータがダブル型に掛け替えられていることが判明し、話題になりました。中央のエスカレータに限らず、館内の様々なハードウェアが更新されているのではないかと思われていましたが、長らく1台のみの運転となっていた、北エレベータも更新されていることがわかりました。現在運転停止中の中央エレベータや、同じく休止中の西武池袋本店区画の南エレベータの更新の有無も注目されます。
今後の動き
この2ヶ月の中で一番大きかったのは、屋上BBQ施設のオープンだったと思います。Yodobloomを除くと、改装後の新区画オープンという意味ではヨドバシ区画初となりました。今後、一部の区画から段階的に開業していくのか、大部分が揃ってから一斉に区画オープンをするのかはわかりませんが、少しずつ動きが表面にも出てくるようになり、ますます期待感が増します。
まとめ
今回は主に2026年4月~5月のSNAP!投稿を引用して、ヨドバシHD池袋ビルでみられた変化を扱いました。
個人的には、上での述べた通り9階屋上(旧・食と緑の空中庭園)での変化がビッグニュースでした。大きなバーベキューエリアがオープンした一方で、フリースペースは減っていました。今後さらに音楽・スポーツ・地域イベントなどが開催されるエリアが整備されると、ますます自由に過ごせる空間は少なくなるかもしれず、少し寂しく思うというのが率直な感想です。
ちなみに、ご存知の方も多いかもしれませんが、ヨドバシHD池袋ビルにはもう一つ屋上があるんですよね。
「まつりの広場」と呼ばれる空間で、建物の南側、4階相当の高さに広がります。以前は舞台芸術祭イベントや、自転車の体験イベントなど、幅広い用途に用いられてきました。残念ながら、新しい西武池袋本店の改装計画にこのエリアが出てきたことはないため、百貨店の屋上として機能することはないと思います。それでも、食と緑の空中庭園がなくなった今、運営者がだれであれ、人々が思い思いの自由な過ごし方でリラックスできる空間として解放されないかなと期待してしまう気持ちはあります。(ちなみにパーキング連絡通路として再び使用される可能性も高く、解放自体はされるのではないかとみられています。)
西武池袋本店区画にショップが揃いつつある今、グランドオープンと並んで楽しみなのは、やはりヨドバシ区画のオープンではないでしょうか。相互迎客がどう働くのか、ヨドバシ・西武の間の扉は本当に2重なのか、など気になることがたくさんあり、さまざまな感情はありつつも次の動きを心待ちにしているというのが皆さんの心境に近いのではないでしょうか。


