レイアウト.内容反映等がうまくいかない関係で、投稿後に何度か修整しております。ご覧いただいた皆様に、お詫び申し上げます。
百貨店にラウンドワン…インパクトの強いコラボレーションが神奈川県横須賀市の百貨店さいか屋で実現した。
現地の様子をレポートするとともに、さいか屋ファンを増やすために今後どんなことをしたら良いかについて少し考えてみたい。

2021年3月6日、新たな一歩を踏み出した。SAIKAYA YOKOSUKA SHOPPING PLAZAという愛称をつけて、従来売場のテナント化(賃貸借契約)は勿論、少人数で運営できる体制づくり等のビジネスモデル転換に着手した。
2021年3月6日(土)OPEN!新生さいか屋横須賀店はSAIKAYA YOKOSUKA SHOPPING PLAZA(愛称)として新たにスタートします!! 館内の様子を見る前に少しだけさいか屋の過去の挑戦に触れておきたいと思う。
実はさいか屋にアミューズメント機能を入れたのは今回が初めてではないのだ。
2009年にカラオケのシダックスを誘致。大規模な客室とシダックスの強みであるレストランカラオケで独自性を出した。
2021年に百貨店直営!のアミューズメント施設「娯楽の殿堂 さいか屋 e STAGE」をオープン。こちらは、カラオケのみならずダーツ/esports等幅広いコンテンツが楽しむことができ、コロナ禍ということもありコワーキングスペースを設けた。
「娯楽の殿堂さいか屋eSTAGE」、美と健康ショップ「サロン・ド・AFC」、100円ショップ「Seria」 2021年10月20日(水)横須賀店にオープン!
これらの施設は残念ながら閉店してしまったが、得られたノウハウ/顧客データが今回のラウンドワン誘致の交渉材料で大きく役立ったことは間違いないだろう。

本館5階→クレーンゲーム/メダルゲーム等
本館6階→ボウリング/MiniSpo(卓球.ビリヤード.ダーツ)
本館屋上→MiniSpo(フットサル.バッティング.3on3〈バスケットボール〉等)
南館B1階→ビリヤード.ダーツ
※夏オープン予定
南館1階→音楽ゲーム
南館5階→ビデオゲーム(レースゲーム等)
南館6階→カラオケ

特に6階のボウリングコーナーについては、レーンと受付/フードカウンターをよく両立させられたなと思うくらいギリギリの設計になっている。フロアの重量制限をクリアできた点にも驚いた。
5階のクレーンゲームコーナーは、天井の低さを感じさせないように照明、通路幅、天井デザインが工夫されているのが印象的だった。
他フロアの様子
ラウンドワンとの相乗効果がどのくらいあるのか?という観点で各フロアを回ってみた。残念ながら素通りしてしまう客も目立ったが…。
1.選べるガチャガチャ(3階特設会場)
エスカレーター横のポスター宣伝の効果もあってか、ラウンドワンのビニール袋を片手に持った子連れ客で溢れかえっていた。中身が見えないという通常のガチャガチャとは真逆の体験が人気を呼んでいるようだ。
2.セリア(4階)
本館のラウンドワンからエスカレーターで下ってきた際に一番最初に目に入るテナントである。低価格かつバラエティ雑貨も多く、ラウンドワンに来店する子供たちとの親和性が高いコンテンツである。
3.シーズンスペース(1階)
いわゆる催事場である。訪問時はうまいもの展、アンテナショップ特集が行われており各店舗呼び込みが行われ足を止める人も少なくなかった。
出店者のうちゴディバはGバターズというショコラバターの特集が行われていた。常設店舗は全国2店舗のみ(池袋東武、ルクア大阪)とかなり希少性が高く、催事企画者の情熱を感じ取ることができた。
また、パン.たこ焼きなどワンハンドフードも取り扱っており、ラウンドワンで遊び疲れて小腹が空いた際に嬉しい企画だと感じた。
その他ヨークフーズ(地下1F)/サンドラッグ(1F)も館内のにぎわい創出に貢献していた。ラウンドワン来店客に加えて、周辺住民の貴重な買い物スポットとしても機能していることがうかがえた。
さいか屋ファンを増やすために
1.各フロアの「今」をいかにアピールできるか
ラウンドワン来店客をさいか屋ファンとして育てていく第一歩は、いかについで買い(非計画購買)・ついで寄りをしてもらえるかである。そのためには「館内で何が行われているのか」をわかりやすく伝えることが重要になってくる。
ラウンドワンのエスカレーター横ポスターでヨークフーズ、お中元の宣伝を行う工夫がなされていたが、さらにインパクトのある宣伝を行ってほしいと思う。
特に気になったのはエスカレーター前のスペース。一部のフロアでもう少し有効活用できないかな?と思うスペースがあった。フロアの見通しが悪くならないのを前提に、小規模な情報発信スペースを設置してみるのはどうだろうか。催事案内に加えて、マネキンを使用したファッション提案/商品ディスプレイを設置して各テナントの旬の商品提案など、他のフロアに立ち寄ってもらうきっかけ作りになると思う。
また、1階シーズンスペースの鮮度維持にも期待したい。百貨店ならではの食の催事に加えて、ワークショップ、地域連携イベント等、何度来店しても飽きない工夫をこれまで以上行ってほしい。
2.飲食ゾーンの充実
館内にある既存のレストランは中華、そば、鰻の3テナントである。百貨店としては素晴らしいラインアップだが、ラウンドワンに来店する顧客の中には敷居を高く感じる層も少なくない。現状では周辺の路面店に取られてしまう。折角新規顧客を増やすチャンスなのにもったいない。
空きスペースまたは売場再編を通して、ふらっと立ち寄れるカジュアルなカフェ・レストランを誘致してほしいと思う。なお、さいか屋自身もラインアップに課題認識はあるようで中期経営計画で飲食ゾーンのテコ入れを掲げている。今後の新テナント発表に注目したい。
中期経営計画策定のお知らせ
最後に
かつての百貨店は、子供たちにとってワクワクドキドキする場所であり、屋上遊園地で遊び、ファミリーレストランで食事を楽しみ、おもちゃ売場に寄るという買い物スタイルが見られたようだ。
今回のさいか屋横須賀店の挑戦は、昔の百貨店を令和版にアレンジしたものだと考えている。ぜひ成功させて、他の地場百貨店にもよい影響を与えていってほしいと思う。

