2026年7月1日、大丸札幌店3F・婦人服フロアにある編集型売場、「KiKiYOCOCHO (キキヨコチョ)」の閉店が発表されました。
「KiKiYOCOCHO (キキヨコチョ)」とは、百貨店の大丸・松坂屋が2018年より展開している (していた)、若い女性をターゲットに、美・食・雑貨をブランドの垣根なく展開するエリア。
以前は松坂屋名古屋店の南館2Fにもありましたが、南館の改装のためこちらも今年の2月に閉店してしまったので、札幌店の閉店を以てキキヨコチョの名前は消滅してしまうことになります。
「KiKiYOCOCHO (キキヨコチョ)」とは
前文でもお話しした通り、百貨店の大丸・松坂屋が2018年より展開している (していた)、若い女性をターゲットに、美・食・雑貨をブランドの垣根なく展開するエリア。
「きれいになりたいけどラクしたい」、「痩せたいけど食べたい」、「流行を楽しみたいけどみんなと同じはイヤ」といったニーズを持つターゲットを 「ワガママ女子」 と設定。
さらに顧客の特性を調査、分析し、売場づくりに生かすなど、かなりの力の入れようだったことが窺えます。
また、大丸松坂屋百貨店の営業本部で事業推進室新規事業推進・ブランド開発事業部長 (2018年当時) の清水宏さんは、垣根のない売場展開について、次のように語っています。
百貨店の売り場は、競争の場でしたから。ブランドごとに売り場がきっちり分かれているので、お客さんも商品を比較することができない。でも横丁や商店街の人たちって、隣近所のことをよく知っているんですよ。「その商品ならあの店にあるよ」とか「ラーメン食べたいなら、あの店に行けばいいよ」とか。百貨店にもそういった助け合いの空気があってもいいなと思ったんです。
こうした思いが、キキヨコチョのあの売場の形態につながったと考えられます。
そんなわけで、2018年4月25日に、大丸札幌店3F・婦人服フロアに出店。
翌2019年3月20日には、松坂屋名古屋店南館2Fにも出店しました。
店舗ごとの特徴
札幌店

売場のコンセプトは前項で述べた通りですので、ここでは出店しているブランドや、その傾向について。
美
化粧品ブランドを多数扱う「アミューズボーテ」や、「リファ」「ダイソン」など、百貨店では取り扱いケースが比較的少ない美容家電のブランドが入っています。また、ネイルバーもあります。
百貨店の化粧品売り場は、高級感を前面に押し出しているイメージが強く (特に大丸札幌店のような大型店舗であれば尚更)、使いづらさを感じている人も少なくはないと思います。
ですが、それに比べると、キキヨコチョの美ゾーンは、同一の売場でデパコスの数々のブランドを試すことができるため、使いやすいと思う人が多いのではないかと思います。
雑貨
「コトモノマルシェ」「メゾンドフルール」など、百貨店での出店が少なかったり、若年層からの人気が高かったりするブランドが出店しています。
食

名古屋店

名古屋店は、札幌店とはコンセプトが若干異なります。清水さんによると、
名古屋の女性は、名古屋愛が強かった。「名古屋には何でも売っているし、車もあるし、生活水準も高い」と誇りを持っているので、キーワードも「わがまま女子」から「欲張り女子」に変えました。
とのこと。
また、札幌店とは違い、ワンフロアがキキヨコチョとなっているためか、空間デザインもかなり作りこまれていたようです。
(逆に札幌店は、婦人服フロアの一角に出店していたためか、派手な装飾は名古屋店と比べると抑えられているように感じます。ただし原因はあくまでも推測です)
美
メイクアップアイテム・スキンケアアイテムを扱う「MiMC」、韓国コスメショップ「cos : mura」、ヘアケアブランド「エステ・ラボ・プロ」(札幌にも店舗あり)など、用途別でさまざまなブランドが出店していました。
雑貨
若者に人気ショップが出店している点は札幌同様ですが、百貨店での出店が極めてレアな (どころかS.C.業態以外の百貨店での出店はほぼ唯一といっていい) 大型雑貨店「フランフラン」「プラザ」があったという点は特筆すべきでしょう。
一方「コトモノマルシェ」「ラブラリーバイフェイラー」など、雑貨・アクセサリーのショップもありました。また、インナーウエアの扱いもこのフロアだったようです。
食
こちらもイートインスペースがあり、ティーショップ「ゴンチャ」、レモネードショップ「レモネードバイレモニカ」、ベトナム料理「ベトナムデリ珈琲」など、出店の傾向は札幌に近いです。


興味深く読みました。首都圏在住のため、なかなか大丸松坂屋の動向は見えづらく面白いです。 >大型雑貨店「フランフラン」「プラザ」があった とのことですが、ショップの集合がキキヨコチョなのでしょうか。とすると個々の商品の仕入や販売は結局チェーンストア任せのようにも思え、編集型売場とは一体?という疑問も湧きます。また、栄松坂屋の中にキキヨコチョがあり、さらにそのなかにフランフランが入る形ではモールインモールで効率が下がるようにも思いました。