池袋・サンシャインシティでは、2028年の開業50周年に向けショッピングセンターエリアを含む各所でリニューアルが計画・進行している。ここでは、サンシャインシティのショッピングセンター機能を担う「専門店街アルパ」のリニューアル実績・計画を私が知る範囲で記載する。
専門店街アルパ〈S棟〉(以下、アルパ)について
サンシャインシティの低層部に広がるショッピングセンターで、ショップ・レストランの他、アイドルの登竜門でおなじみ噴水広場もアルパ内に位置している。「専門店街アルパ」、「サンシャインシティ アルパ」と表記が公式サイト内でも定まっておらず、私もこの違いに関してはよく分かっていない。同施設内で同じくショッピングエリアを形成している「サンシャインシティアルタ」とは運営者や成り立ち、展開されている店舗の規模感等が全く違うが、隣接するエリアに立地していることから、サンシャインに慣れていない人を少々困惑させる要素となっている。
全4フロアの構成
B1階・・・若者向けのレディースファッションのショップが大部分を占め、キャラクターやアクセサリー類のショップが点在。
1階・・・B1階よりターゲットとする年齢層を少し上げたレディース/メンズファッションのショップ、雑貨店、3階より若干ライトなレストラン・カフェが並ぶ。1階であることから、周辺住民が日常使いしやすいようなフロアという印象を受ける。
2階・・・ポケモンセンターメガトウキョーを核に、多くのキャラクターショップがフロアを占める。他のフロアに比べ1区画が広く店舗数が少ないが、それが逆に集客のカギになっているかもしれない。ワークマン女子などアウトドア系の店舗も西側を中心に数店舗立地しており、ファミリー向けフロアとして成立させている。
3階・・・ショッピングセンター・百貨店によくある最上階のレストランフロア。和洋中様々なレストランが展開されているが、特に土休日は混雑が日常茶飯事となっており他を探すことを余儀なくされた方も多いのではないだろうか。
サンシャイン60ビル〈O棟〉B1階、ワールドインポートマートビル〈W棟〉1階の無印良品、文化会館ビル〈C棟〉B1階もS棟ではないがアルパのエリアとなっている。
アルパのリニューアル
ここ最近のリニューアルに関して、私自身が興味のある項目5つに絞った。
①共用部の大規模改修(2014年~2020年)
ポケモンセンターの出店と同時進行で行われた2階(2014年)を皮切りに、B1階→1階そして2020年の3階をもってアルパ全フロアの共用部リニューアルが完了している。一部コストを抑えるための施策なのかは分からないが、床・天井がリニューアル前から変化なしの空間も存在しており、設備更新など簡易的なリニューアルで済まされている。開業時からの雰囲気を感じられる数少ない場所として私個人は重宝しており、統一性には欠けるもののこれからも現状維持を望みたい(画像1)。また、屋外の西入口周辺の改修もつい数か月前に完了したばかりである。壁面は1階から3階まで連続したデザインとなっているため同時期に改修工事が行われたのかと思ってしまいそうであるが、最初は屋内と同時進行で1階のみの改修だった。その後、2020年に2階(一部)・3階も改修され、2025年9月に2階のスターバックスがティー&カフェに業態変更しオープンした際に2階の全ての改修が完了した。屋外の什器類もより一層充実し、テイクアウト商品を飲食できるスペースの増加には力を入れているように感じる(画像2)。

②2025年夏頃の大量閉店
8月から9月にかけて20店舗ほどが突如として閉店した。商業施設という建物は、常に変化し続ける世の中のニーズに合わせフロア構成を行わなければならず、リーシングにより店舗の入れ替えを高頻度で行うことが一般的である。そのため、ある程度の人の出入りが見られる店舗でも閉店してしまうこともしばしば。。今回のケースについても記事によると、意図的な店舗の入れ替えというサンシャインシティからの回答となっていた。実際に今現在仮囲いとなっている区画がほぼないことからもその発言に誤りはない。しかしながら、同日に数店舗が一気に閉店していた当時は記事になったぐらいなので、仮囲いだらけのアルパに誰もが驚いたのではないだろうか。
③2025年秋冬リニューアル
大量閉店の出来事から数か月後、リニューアル計画第一弾のニュースリリースが出された。新店舗の誘致はもちろんのこと、既存店舗のリニューアルにも本腰を入れている印象がうかがえた。第一弾ではB1階・1階のファッション系店舗のオープンが多く、当時仮囲いだらけだった3階レストラン街の穴はまだ埋まらないのかと若干落胆したのを覚えている。その3か月後、ようやく第二弾のニュースリリースが出され、主にレストラン・フード系の店舗のオープンが知らされた。と同時に、大量閉店の際に一旦閉鎖されたB1階の味の小路エリアのフードホール化が発表され、私の頭は完全にこちらにシフトしてしまった。が……オープンは2027年であり、詳細も全く出ていない状態なので続報をゆっくり待つことにする。
④B1階から感じるバラバラ感
特に感じるのが西側の半屋外部分の4店舗。ゴディバ(2026/4/30オープン予定)、山下本気うどん、おだしもん、mipig cafe。一昔前は「バル」という言葉が似合うレストラン・カフェで構成されており、半屋外という特徴的な立地にも非常にマッチしていた。開業40周年の際に実施されていたイベント「Moonlight City」でもこの場所がかなり押し出されており、昼はレストラン、夜は酒場というように表情を変える店舗だった。しかし今の4店舗は、ジャンルもバラバラで立地を上手く活かせてないような…?気がしている。あと、マーベルストアやラヴィーニュアキコもなぜそこに!?とオープンした時は思ってしまった。しかし、出店する際の区画の空き状況などいろいろ都合があるかと思うので、否定はこれぐらいにしておく。
話は変わって、60ビルB1階に今度オープンするコメダ珈琲店は元ダイソーの区画という中々面白い場所にできる。閉店したシアトルズベストコーヒーの代役感もあるし、あの展望台行きエレベータ前の通路全てが飲食系の店舗になることで統一感も出るという意味で丸く収まっているように感じる。
⑤工事期間がやけに長い
最近になってリニューアルする店舗の改装工事期間がやたら長いなと思うことが増えた。人材不足と言ってしまえばそれまでで仕方のないことではあるが、以前リニューアルされたメゾンカイザーや今工事中の海人酒房は昔に比べるとやはり長い。また、1か月ほどの工事期間があったのにも関わらず、店舗内装がほとんど変わらない事例がここ最近いくつかある。厨房など設備中心の更新なら大々的にリニューアルオープンと書かないでほしいな…と思ったり。
次はサンシャイン60ビルのリニューアル事情に関していろいろ述べてみようと思います。先日閉業したSOLARIUM(ソラリウム)についてはそこに入れる予定です。

