閉店の音楽、と言われて多くの人が思い浮かべるのは「蛍の光」だろう。だが実際にあの曲を使う都市部のデパートは意外に少なく、多くの店はそれぞれ独自の音楽を持っている。中でも西武池袋本店のそれは変わっている。チャップリンの古い映画の旋律と時報をくぐった先に流れるのは、歌詞のある一曲だ。閉店の音楽に、人の声と言葉が乗っている——これは思いのほか珍しい。
この音楽を聞いて「セゾンらしい」と言うZ世代がいる。
セゾン文化を生きたわけでも見たわけでもなく、その名前と輪郭しか知らない世代だ。バブルも、黄金期の西武も知らないのにも関わらず、この歌に、見たことのない過去を思い浮かべ、惹かれてしまう。「知らないものは懐かしめない」のだから、懐かしさではないはずだ。
ならば、これは何なのか。惹かれているのは、豊かだった時代そのものではない。セゾン文化とは何か、ではなく、「セゾン文化の当事者ではない世代がなぜ惹かれるのか」という問いを、Z世代同士の対話から考察してみる。



西友の閉店音楽も記事に盛り込んでいただけると嬉しいです!
なるほど...。 「西友の閉店音楽」、調べてみます!!