こんにちは。西武池袋本店にきました。
フロアガイドを見ると、インテリアフロアは、『7階の中央ゾーン』にあるんですね。
現在地はどこだったかな。
案内板を見ると、南ゾーンのA通り12番地か。
あっ。ここにエレベータがありますね。B1・12と書いてあるので、南エレベータですね。
変ですね。エレベータに『ドアノブ』がついています。これは本物のエレベータじゃないじゃないですか。

ここは、どこなんだ ??
家に西武池袋本店を再現しよう
西武池袋本店は大改装を経て、2025年7月9日(水)に3階コスメティックスフロアを先行開業させました。そこで大きく変わったものの1つに、店内のデザインシステムがあります。これまで、西武池袋本店は、本館を北ゾーン・中央ゾーン・南ゾーンに分割し、それぞれを青色・緑色・オレンジ(以前は赤)でゾーンわけすることで、縦長の店内での位置関係が整理されていました。
新たに開業したコスメティックスフロアのフロアマップは、これまでのデザインが一新され、黒をベースにし、ゾーンわけも廃止されていました。もっとも西武池袋本店はご存知の通り、概ねこれまでの南ゾーン部分のみが売り場となったことで、店内での『ゾーン』の概念も不要になったのがデザイン変更の根底にあるのはいうまでもないでしょう。

個人的には、西武池袋本店といえば、中央がゾーンカラーで塗られた番地案内板のイメージが強かったため、まだまだ7階や8階などで残っているとはいえ、段階的にこのデザインが見られなくなってしまうことに寂しさを感じます。
そこで今回は、従来のデザインシステムの番地案内板などを部屋で再現してみようと思います。
"番地案内板"編
番地案内板を作っていきます。今回はFigmaというアプリを使っていきます。

まずはまっさらの状態から、案内板のサイズを決めていきます。本当はもっと横長なのですが、家に設置する関係上、実寸大では横幅が大きすぎ...
少しだけ、横幅を削った770mm*200mmというサイズにしました。

今回はオレンジ色が鮮やかな「南ゾーン」で再現していきます。色は公開されているフロアガイドなどからスポイトで拝借することにします。
最初の難問が南ゾーンの「南」の漢字です。見たことがある方はわかると思いますが、南・中央・北などのゾーン名はカクカクした特殊なフォントで書かれていて、世の中にはおそらくは出回っていない独自フォントだと思われます。当然、そんなものは持っていないので、画像をトレースして再現していきます。

できました。
カクカクした感じのフォントであったため、四角形の組み合わせでも十分再現できたように思えます。

次の問題は、番地番号の数字のフォントです。概ね英語版のNoto Sansに近い数字なのですが、2の左上の部分が斜めではなく、垂直になっている違いが気になるので、Noto Sansの2のアウトラインを調整して、フロアマップなどで用いられている2に近づけていきます。


最後に、「番地」という日本語を追加して、案内板中央の番地番号部分は完成しました。

ちなみに、西武池袋本店には12番地というものはありません。11番地が最大ですが、今回はせっかく作るので存在しない12番地としてみました。
次に、左右の案内を追加していきます。番地番号の左右には、化粧室やエレベータなどの案内が矢印とともに載ります。今回は左にエレベータと階段、右には化粧室ピクトグラムを追加します。
これもこだわり始めるとキリがないのですが、改装前のデザインにおけるトイレのピクトグラムは、人の形が多少独特でした。足が少し開いていて男子も女子も丸みを帯びています。これをネット上に上がっている素材をお借りしてトレースしていきます。


思ったより、いい感じにできましたね。ちなみに、改装後のデザインシステムではより汎用的で街でよく見る一般的なピクトグラムに統一されているようです。個人的にはこの丸みを帯びて、手や足が若干開いているピクトグラムの方が好きです。

同じようにエレベータ、階段も追加し、左右の高さを合わせていきます。

実は本物の番地案内板では番号の左右に、その番地にあるものの説明が書かれています。「こども服」「調理器具」などです。迷ったのですが、自分の部屋に設置する想定なので、無難に「寝室」としました。

これで完成です。ボードに印刷してもらうために、印刷業者に入稿して完成するのを待ちます。
しかし、これだけでは「西武池袋本店を再現した」とは言えませんよね。次は西武池袋本店らしさを感じるアレのデザインを再現していきます。