6月6日(金)、改装工事が進む西武池袋本店について、ついにリニューアルオープンの時期が発表されました。リニューアルオープンの第1弾として、本館3階のコスメティックス(化粧品)フロアが、2025/7/9(水)にオープンします。
コスメは、改装後の西武池袋本店がフォーカスする要素の1つです。他のものを全くやらないというわけではないと断りつつも、「ラグジュアリー」「コスメ」「デパ地下」「アート」を中心に売り場を展開する計画だけに、コスメティックスフロアは重要です。リニューアルオープン第一弾に選んだのは、工事の進捗による理由だけではないでしょう。
日本最大級の美のテーマパーク
「日本最大級の美のテーマパーク」と銘打つ、西武池袋本店の化粧品フロアはメインフロア3階と1階のフレグランスブティックゾーンからなります。プレスリリースによれば、それぞれの売り場面積は、1,700㎡と270㎡で合わせて1,970㎡となります。改装前の1階の化粧品フロアが1,390㎡であったので、約1.4倍の売り場面積増となるとしています。
改装前 | 改装後 | |||
---|---|---|---|---|
本館1階 | 1,390㎡ | フレグランスフロア | 270㎡ | 12月オープン |
コスメティックスフロア | 1,700㎡ | 7月9日オープン | ||
合計 | 1,390㎡ | 合計 | 1,920㎡ | 1.38倍 |
化粧品フロアは従来の1階から3階へとメインをフロアを移します。これは、売り場面積を最大限に確保し、日本最大級のコスメフロアを実現するためです。建物の構造上、1階は南北に長い反面、奥行きが狭く、西武池袋駅や旧車寄せ、HERMESの大型店舗などがあり化粧品フロアを展開できる売り場面積はあまり広くありません。そのため、より広い面積が取れる3階以上で構成する方が適していたのです。
ルネサンスの7月
3階のコスメティックスフロアの開業は7月9日と発表されました。元々3階にあった婦人雑貨売り場が営業を終了したのは2024年7月。1年弱の改装期間を経て、化粧品フロアに生まれ変わることになります。
フロア | オープン時期 |
---|---|
コスメティックスフロア(3階) | 2025年7月9日 |
デパ地下<菓子・惣菜・ギフト>(B2, B1階) | 2025年9月 |
インターナショナルブティック(2,4,6階) | 2025年11月~ |
ジュエリー・ウォッチ(5階) | |
フレグランスフロア(1階) | 2025年12月 |
デパ地下<生鮮食品>(B2階) | 2026年1月以降 |
インターナショナルブティック(1階) | |
ファッション&グッズ、ライフスタイル、アートギャラリー、催事場等(7, 8階) |
また、今回の発表では、コスメティックスフロア以外のオープンスケジュールの概略が発表されました。具体的には表のように、9月、11月に大きなオープンを迎えそうです。改装前のフロアとその営業終了時期、今回発表されたオープンスケジュールをまとめると次の図のようになります。概ね1年程度の改装期間がかかったことがわかります。
3階と同時期に閉鎖された地下1階のデパ地下のリニューアルオープンは9月以降になるそうです。地下はエレベータホールやお客さんの動線もあり、工期が長引く要因が揃っているとも言えますが、逆に言えば書籍館・別館2階という悪条件で仮営業している化粧品フロアを先行してオープンできるようにしたと見ることもできるのかもしれません。
当初は遅れながらも2025年のグランドオープンを目指していましたが、一部売り場は2026年1月以降にずれ込むことになりました。改装が難航する西武池袋本店の建物はどれほど複雑なのかでもみた通り、やはり難工事になっているようです。
また、7階・8階は現在プレステージブティックの仮営業店舗が展開されています。これらが2025年11月ごろに別フロアでリニューアルオープンしてから7階・8階の工事が始まるとすると、全館のグランドオープンは2026年の中旬以降になるのかもしれません。
構想発表から1年
大改装について初めて具体的な方針が公式に発表されたのが、2024年の6月10日。それから、丸1年が経ちました。当初予定よりかは遅れているようですが、それでもようやく具体的な日程が出てきたことによって、リニューアルオープンへの期待が膨らみます。これは来店者の我々だけでなく、店舗従業員の方や会社の方も同様だと思います。
7月9日のオープンから始まる西武池袋の「ルネサンス」。今後も目が離せません。